運動発達遅滞から脳性麻痺児〜ふくふく歩く〜

脳性麻痺児が歩けないから歩くまでの軌跡

泣き入りひきつけ(けいれん)

高熱を出して起こる熱性けいれん。小さい子どもによくあることですが、泣き入りひきつけ(けいれん)については知っていますか?

熱性ひきつけ(けいれん)

40度近くの高熱を出している子どもが、急に身体を硬直させて意識をなくす。ビックリしてパニック状態になっていたら、数分後に元の状態に戻り安心したという経験を持つお父さんやお母さんは少なくないと思います。

引用:一般社団法人 日本小児神経学会(参考に詳しい解説が載っています)

https://www.childneuro.jp/modules/general/index.php?content_id=27

私も熱性けいれんについて友人から聞いていたので知ってはいました。実際に経験したことはなかったのでなんとなくの知識だけ持っていました。

子どもが39度近くの高熱を出したら、「けいれんの心配があるので夜は一睡もせずに見守っているの〜。」と言う話を聞き、大変だなぁと自分ごとではないように思っていました。

うちの子どもは風邪を引いても高熱を出すことは少ないんです。あの日までは"けいれん"でこんなにパニックになるとは思いもしませんでした。

泣き入りひきつけ(けいれん)

2019年1月1日 ふくふく1歳8ヵ月

その頃はベトナムで生活をしており、ゆっくりと新年を迎えていました。ほふく前進ができるようになり動きが活発になったふくふくは、ベランダで遊ぶのが好きでした。

🇻🇳ベトナムは冷たくて硬いセメントタイル調な床が多いです。背ばいから成長したふくふくはこれまでも何度も転び頭を床にぶつけて、あざやタンコブを作ってヒヤヒヤしていました。

ベランダも同じような硬いタイル床で危ないな〜と思っていました。だけど、泣きはじめると収まりがつかなくなるので仕方なくベランダの窓を開けてしまい自由に遊ばせていました。

今となってはそれが間違った行動でした。゚(゚´Д`゚)゚。

ふくふくはベランダに出た後、すぐにハイハイの手を滑らせ転倒。頭をぶつけて仰向きに倒れました。その後「うわぁ〜ん」といつものように大泣きをしましたが、それからがいつもと様子が違いました。

急に泣き声が止み身体を硬直させて意識がありません。

「ふくふく」と何度声をかけても反応しません。呼吸が止まったような姿で白目を向いていました。

これはかなり生死に関わる状況じゃないかと私は焦りが収まりませんでした。

直ぐに異変を夫に伝えふくふくを任せ、お正月でも診察できるクリニックに連絡をしました。いつもは日本人通訳がいるクリニックでしたが、その日は最悪なことに日本語対応できる人がいません。ベトナム人スタッフに英語、時に日本語が入り混ざった訳のわからない単語で緊急事態を伝えていました。

海外での緊急事態に私はパニックになりながらも、ふくふくを抱っこしタクシーへ。少し意識と呼吸が戻り、嘔吐をしてくれました。これで助かるかもと回復の兆しが見えて安堵したのを覚えています。

あの時は、ふくふくを何としてでも救わなければ!!と本当に本当に必死なお正月でした。

まだまだ長いストーリーがありますので、続きはまた次回へ。